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45. 失敗写真とは? [写真表現]
「失敗写真」って、なんだろ?
…ちゃんと撮れてない写真のことかな。
そんなら、ちゃんと撮れてない写真、ってなに?
ピンボケだったり顔や頭が切れてたりヘンな顔してたり…
画面がちょっと傾いてるだけで、細かいヤツだと
「ちゃんと撮れてヘン!」
もういっぺん撮り直す人もいる。
けどそれホンマに失敗作?
失敗と思っても、ほかの人から見たらおもしろい写真ってあるよね。
知らん間に「写真はこうじゃなくちゃいけない」
無意識に、自分でそう決めてしまってないかな。
誰だって、きたないものより、きれいなもののほうがいい。
それは写真も、おなじこと。
だけど、世の中にはきれいなものも、きたないものもある。
むしろ、
きれいなだけのもの、というのは、世の中にあまりない。
きれいだけど、ちょっとごつごつしてたり
がさがさしてるけど、ちょっときれいだったり
いろんなものが、混じってる
見る人によって、見え方が変わる。
写真は、撮った人が見た世界を表しているんだね。
撮った時の自分の視点に、自分が気付いてないと
写真を選ぶ時に、見過ごしてしまうことがある。
「写真を撮りたいけど、なんだかそんな気分じゃないなあ」
そんなときは、もう一度、今まで撮った写真を見てみるといいよ。
きっと、おもしろい写真が埋もれてる。
しばらく経ってから見てみると、写真の見え方が変わってくる…
これも、立派な写真の楽しみ方。
そう考えたら失敗写真なんて、世の中に存在せえへんような気がしない?
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