SSブログ

40.プリントトーン決定法 [写真表現]

モノクロのトーンを変えました。
「元に戻った」と言ったほうが良いかもしれません。

 
 
これまでずっと「昔の味」を守ってるつもりだったんですが、
いつの間にか、少しずつ濃いめになっていたことに気付きました。
 
 
結論から先に言うと
黒がどれだけ薄くても成立するか、で行きます。
 
 
ベタ黒にツブレた黒は、たしかにすごくインパクトがあります。
けれどそれは、ただのインパクトにすぎません。
実際そこには、何かが見えてたはずで、プリント時に操作しています。
 
 
もちろん、プリント時に操作すること自体が悪いことではありません。
ただ、それを「見た感じとは異なる」と、はっきり意識しているかどうか
それが大事なんだと思います。
 
 
他を引き立てるための黒。
しかし、その黒は、それで終わってしまっている。
なんだかもったいない。少しかわいそうに感じる黒。
 
 
ギリギリまで明るくしていくと、ハイライト部分が危なくなってきます。
ハイライトが飛ばないギリのところで決めてしまうやり方は簡単ですが
これを、黒が輝きを失うギリのところで決めてしまう方法に変更しました。
ハイライトが危なければ少し焼き込めばOK。
シャドーが危なければ少し焼き込めばOK。
 
 
暗室作業経験の有無が、フォトショップの作業にも出てきます。
フィルター1〜2で焼いたあと、0で足したり3で足したり…
それぞれ「ハイライトに乗せる」「シャドーを締める」
その感覚が、まんまフォトショップにもあります。
 
 
有名演歌歌手の歌と、歌の上手な人がカラオケで真似て歌う歌
どちらも同じようなはずなのに、前者のほうが気持ちイイ…
それは、本物に触れているからだと思います。
 
 
ネットや写真集ばかりで「写真を知っている」気になっていると
ある程度までは行きますが、そこから先はなかなか難しい。
反対に、ナマのプリントに触れる機会の多い人は、そこは
あっさりクリアして先に進んでいきます。
 
 
「わかっている」と「できる」…この違いって、おもしろいですね。
 
 
 
 100921144558R0054334.jpg
 
 
 
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。