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30. うまい写真の、その先に。 [写真表現]

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「写真がうまくなりたい」と言う人がいます。
そのためにカメラは何を買えば良いか、誰に教えてもらったらいいか
教室もメーカー主催や地域団体始めたくさんあります。
 
 
私は、カメラはなんだっていい。ただそのカメラで毎日、一枚以上お撮りなさい
それをしばらく続ければ、きっとうまくなります、そう言います。
何か教科書みたいなものが欲しい、という人には、
あなたのカメラの取扱説明書を全部読みましたか?と聞きます。
わからない部分に印を付けて、自分で調べるか持ってらっしゃい、と言います。
 
 
 
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人に合うカメラが、自分にも合うカメラかどうかは、わかりません。
撮る内容や撮る姿勢は、人それぞれ異なるからです。
同様に、誰にも役立つ便利な教科書的な本は、ありません。
 
もしそう書いてある本があれば、それはあなたの知識として役立つかもしれませんが
実際の撮影で、本に書いてあることが応用できるかは、わかりません。
なぜなら本には「こういう場合、こうするといいですよ」と書いてあるだけで
あなたはそれに納得したに過ぎないからです。
 
 
むしろそれより毎日撮ること。撮って、見返して、人に見せて、また撮る…
この繰り返しをしていれば、あなたの写真はかならずうまくなります。
 
 
 
 
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さて、撮り続けていれば多くの人に「うまいですね」と言われるような写真が撮れるようになります。
 
問題は、ここから。
 
どんな条件下でも、「ここはこう撮れば成立する」と瞬時に判断が付くようになった、あなた。
しかし、それと同時に、この段階でたいへん大切なものを忘れてしまう人も増えてきます。
 
 
自分らしい写真。あなたの個性が出た、あなたらしい写真。
うまい写真になると同時に、個性やイイカンジが引っ込んでしまって
うまさやかっこよさで成立させてしまう作者不在の写真。
 
 
この段階で、次を目指さないと、あなたは写真に飽きてしまいます。
撮るのも見るのも、飽きてしまう。
「わぁーきれいな写真」「かっこいい写真ですね−」
そんな写真、ちょっと撮れば誰だって撮れるようになりますってば本当に。
今のカメラって、すごく良くできてますから。
 
 
 
せっかくなら
「わー、キレイー」と言われるより「むむ、ウツクシイ…」
「うまい写真ー」と言われるより「なんかイイカンジ…」
そういう写真をめざしませんか。
 
自分の見た感じそのまま撮れるようになると、とても楽しいですよ。 
 
 
 
 
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これらの写真は、20〜25年前に小笠原諸島・父島で撮った写真です。年一度、自戒のために載せています。
 
 
 
あ、小笠原いいですよー。写真は皆フィルムで撮った写真ですが、ホントこんな感じです。
船で25時間。海外旅行よりまだ遠い場所。特に「弱ってるな」と感じた人は思いきって行ってみてください。
良いところです。
 
 
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