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42. カメラバッグ履歴と新規購入。 [道具]

 
カメラやレンズを選ぶより、周辺機材を選ぶほうがむずかしい…
 
よく聞く話です。
 
私も三脚やストロボは、かなり吟味して買います。
 
カメラベストなんて、今まで20着くらい買って試しました。
 
 
 
 
 
当然カメラバッグだって、かなり真剣に選びます。
 
基本的に、撮影機材も場面も、人によってそれぞれなので
 
他人がオススメしたものが、そのまま自分に合うとは限りません。
 
撮影対象や移動手段によっても、選択肢は変わります。
 
 
 
 
 
私が最初に買ったカメラバッグは、TENBA P795 。周囲はテンバ一色でした。
 
その後、DOMKE F-1X を買って、軽さに驚いたり
 
その次に DOMKE J-1 を買って、素材に感心したり。
 
メインのカメラバッグは、いずれも5年程度で傷みが目立ってきます。
 
つい先日まで使ってたのは、tamrac5263 。
 
新幹線の移動が増えてきたので、キャスター付カメラバッグにしました。
 
これも補修しながら使ってたんですが、ついにタイヤが割れてしまってアウト。
 
同じものを買おうとしたら、店にもサイトにも見当たらない。
 
本家アメリカサイトのカタログにはあるけど、日本の代理店のカタログには無い。
 
「生産完了品」ではなく「販売完了品」という表記。それってアメリかに行けばあるってこと?
 
戸惑いを感じつつ、次を探しました。
 
 
 
 
 
今回のカメラバッグ選択にあたって、条件は次の通り。
 
・電車移動が多いので、キャスター付カメラバッグがいいなあ。
 
・飛行機に乗ることも増えたので、機内に持ち込めるサイズがいいなあ。
 
・今持ち運んでいる機材が全部そのまま入るといいなあ。
 
 EOS-1D4+EF70-200/2.8L IS
 EOS-1D4+EF24-70/2.8L
 EOS 5D2
 EF16-35/2.8L II
 EX1.4x
 580EX II
 予備パーツなど
 
 
 
 
 
最終候補に残ったのは、ケンコー、ロープロ、シンクタンクフォトの三つ。
 
 
 
 
 
そして、メインカメラバッグ5代目は、
 
シンクタンクフォト になりました。
 
 
 
 
 
初めての会社、スーツケース型もTSA錠も初めて。
 
仲良くなれるかなあ…
 
期待と少し不安が混じってる今の気持ちです。
 
 
 
110420164028aR0061548.jpg
 

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41. 本当のスナップ撮影技法とは。

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「本当は人が撮りたいんですけど…」けれど皆、一様に「撮るのは好きだけど撮られるのはイヤ。」
 
その矛盾に気付かない。
 
 
 
「私は内気で表現が苦手、だから役者だったらいろんな役を演じられるからいいかと思って…」
 
その矛盾に気付かない。
 
 
 
 
 
話すのが上手な人は、人の話を聞くのも上手。
 
「撮られるのがニガテ」と、人からカメラを向けられるのを嫌う人が
 
ヘーキで他人にカメラを向けるのが信じられない。
 
何が写ってくると思ってるんでしょう。
 
 
 
 
 
以前、ぶらり歩いてたら巣鴨に出ました。
 
おばあちゃんの原宿というだけあって、すごい人出。
 
線香の煙を手であおいでみたり、身体の部分を撫でたり
 
そこにカメラを持った一団が現れ、写真をがんがん撮り始めた。
 
むろん僕も狙われて、たくさん撮られました。
 
 
 
撮られていることに気付いて「勝手に写真を撮らないで下さい」と言うと
 
その女の人は無言で会釈もなく、横を向いて、次の被写体を物色し始めました。
 
その人だけじゃありません。その集団の全員が、同じスタンスで写真を撮っていました。
 
被写体との関係性とか全く無しで。
 
 
 
カメラを持ったらハンター。これはもう「狩り」。シューティング。
 
 
 
 
 
絵になるお年寄りには、数人のハンターが群がりました。
 
テレビで観たシマウマを襲う猛獣の群れが頭に浮かびました。
 
 
 
ここは撮影会の会場ではないし、ここにいる人はモデルさんじゃない。
 
一人二人を除いて、被写体と会話をすることもなく
 
撮った後の礼も言わず、ぷいっと横を向いてその場を去るか
 
数人でカメラを囲んでモニタの絵を確認する。
 
 
 
 
 
この集団、明らかに間違った指導者に率いられてる。
 
 
 
 
 
ようやく首領を見つけました。
 
良いカメラを首に掛け、けれど一枚も撮ることなく、ぼんやり見ている…
 
カメラの使い方を教えている、おそらくこの人が集団の指導者。
 
 
 
「自分が、急に現れた人たちにこういう撮り方されたら、どう感じます?」
「カメラの使い方を教える前に、被写体との関わり方を教えてください。」
 
 
 
 
 
そう話しかけたら…
 
 
 
 
 
この人、薄笑いのまま、目をそらして何も言わない。
 
 
 
やがて集まった人を率いて、次の場所に行っちゃいました。
 
 
 
 
 
 
 
びっくりしたのは、引率者含めた全員がお年寄りなんですね。
 
人生経験豊富な年配の方も、カメラを持ったら変わってしまうんですね。 
 
 
 
 
 
もしかしたら、日本各地でこういう写真の撮り方が日常的に行われているのかもしれません。
 
写真は、こうやって撮るものだ…もし、そう思っていたなら
 
(撮るのは好きだけど、撮られるのはキライ)
 
そういう考え方になるのも、わかる気がします。
 
 
 
 
 
 
 
何を撮っても、結局、写っているのは自分自身のポートレイトなんですが
 
写真を見る側になれば、無意識にそんなこと当たり前にやってることなのに
 
いざ写真を撮る側になると、完全にそれを忘れてしまうんですね。
 
 
 
 
 
結果的に「整った構図」で「うまい写真」「きれいな写真」はできますが
 
その人らしさは感じられない。
 
すぐ忘れられてしまう写真になる。
 
ほんとうは「イイカンジの写真」が撮りたいと思っているなら
 
あなたは、もっと別にすることがあるはず。
 
撮影技術は、その後から付いてくる。
 
 
 
 
 
技術だけで見せようとするのは、とても愚かなこと。
 
持っている技術は、表現の下支え。底のほうにある。
 
写真を見てまず技術が見えてしまうほど、カッコ悪いことはない。
 
にもかかわらず、
 
構図、色、シャッターチャンス…つい技術で見せようとしてしまう。
 
何度も言うけど、それは、あとから。
 
 
 
 
 
「その前」を感じたからカメラを取り出したはずなのに
 
それが撮りたいのにそれが伝えたいのに、
 
それが見たいのにそれが感じたいのに。
 
それをどうやってカメラに定着させる?
 
そもそも「それ」ってなに?
 
あなたが撮りたいと感じた「それ」って?
 
目の前にある光景?
 
 
 
 
 
「『目の前にある光景』と出会ったあなたが見て感じた感じ」 
 
それが撮りたいんじゃないんでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
技術なら、例えばこういうのはどうですか。
 
 
 
 
 
撮りたい相手が知らない人だったら、どうやって撮る?
 
声を掛けずに知らんふり?それ絶対非演出だから?立ち去る?
 
 
 
 
 
それ発表できない写真じゃないですか?
 
発表して後で何か言われたら「運が悪かった」とでも??
 
自分の知らない間に写真雑誌に自分が載ってたらどんな気持ち?
 
そこまで覚悟を持って発表する必要があると思いますね。 
 
(もちろん主たる構成要素になっているか否か、大小や顔の班別など条件は様々です) 
 
 
 
 
 
それじゃ、声を掛けて撮ったら。
 
断られちゃうかもしれないよね。
 
オッケーでも、自分がイイカンジ!と思った感じと変わっちゃうよね。
 
さあどうする??
 
 
 
 
 
そこが「技術」なんですね。
 
カメラは誰でも扱える。技法だっていろんなところに載ってる。
 
どこで、どれを、どのように、どれだけ使うか。
 
これは誰も教えてくれないし、参考書も無いです。
 
けど実際、あなたが写真を見る時は、そのあたりを感じ取っているんじゃないですか?
 
 
 
 
 
 
 
写真はね、
 
技術発表会や技術競技コンテストばかりじゃない、私はそう思うんです。
 
 
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